探究スキル塾⑦ 「自分の調査の方向性 & 論文構成を考えよう」

探究スキル塾7回目は、ここ3ヶ月くらいで取り上げてきた調査の総まとめと、この先終盤に向けて取り組んでいく論文執筆の導入となる回となりました。冬休みでの取り組みも意識した内容です。

前半、調査方法については、まず前回(スキル塾⑥)で実践した模擬インタビューワークのみんなの取り組みを振り返りながら、調査で捉えられる世界の面白さをあらためて共有しました。

続いて、各種調査方法について学んできたことから、自分の探究においての調査の状況や見通しを少人数のグループで話して、シェアしてもらいました。文献調査やアンケート調査、インタビューの様子などを何人かには全体でもシェアして話してもらいました。

それぞれの調査のアイデアに加え、探究の現在地を共有しあうことで、悩みも相談できたり、他のメンバーの様子からアイデアを得たりと、やはりメンバー間のシェアは良い機会になったようです。

調査の方向性を話して整理を行ったところから、後半は先の取り組みに向けた話に移りました。いよいよ「論文構成」についてです。
少し気が早いようにも感じますが、メンバーの探究ワークシートや頭の中にはそれぞれ材料が溜まってきています。
この先の進め方を考えたり、さらなる調査を考える上でも、論文の全体構成を考えてみることができる状態になってきています。

探究の概要を扱ったときのセッションを思い出しながら、論文の全体構成、特に本論の結果・考察にあたる部分の構成を、それぞれのテーマや探究の内容に合わせて各自が考えていきます。

一番具体的な助けとなるのは、1,2期生の論文です。修了生の論文の章立てや見出しの付け方を例に、基本の論文構成を整理したり、タイプの違いを見比べたりすることで、パターンや指針をつかんでいきます。
せかい探究部では、年々、修了生の蓄積によって内容も深まったり進歩していっています。

1,2期生の論文や作業過程の記録を参考にしながら、今回の授業内で一部作業を始めてみる時間も入れました。
手探りながらも、すでに何か自分なりの材料や考えがあるがゆえの悩みのフェーズに入ってきている様子が窺えました。

3期生の本格的な論文執筆は年明け・年度末にかけてとなりますが、少しずつ完成図を意識しながら、方向性を再考したりさらなるデータ・パーツを集めたり組み立てたりしながら進めていきます。
3期生それぞれの作品がとても楽しみです。

感想の一部を紹介します。

目次を考えることで自分の論じたい方向がはっきりしたり、これから自分がすべきことが明確になると思いました。自分の論理を補強するために続けて先行研究を読みたいし、インタビューもそろそろ始めようと思っています。またみんなの研究との共有をしたいです。

ブレイクアウトセッションで自分の研究の現状や今後の展望を口に出してみることで、迷いが生じている部分や軸となる部分が客觀視できた。また、同じグループの子はみんな探究部でのテーマと大学で学びたいことの繋がりを持たせている、という点で分かり合えて嬉しかった。

論文の終着点を決めてから中身を詰める、という発想がなかったので、今日のツールを活用しながら実際にやってみたいと思いました。また実際にインタビュー調査を実行している方がいて、大変刺激になりました!これからもっと本格的に頑張ろうと改めて思わされました。

論文の目次を作ってみて文献調査を通して分かったことをまとめ始めなければと思いました。調査メインでやっているため、書くことのできる部分は少なかったですが、論文を書く上で使う文献はまとめ始めたいと思いました。書くことのできるところから少しずつ埋めていって将来の自分のためにも書き溜めておきたいです。

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