探究スキル塾⑧ 自分の研究を作品に – 論文を書き込んでいこう

探究スキル塾8回目は、論文の執筆にあたって重要な知識(論文構成や引用のルール)を学ぶセッションでした。

まずは前回の振り返りとして論文を書くステップ、そして1、2期生の例をもとに基本的な論文構成を復習しました。

続いて今回のレクチャーのポイントとなるSTEP2: 「書けるところから中身を書く」に進み、探究部メンバーは今まで集めた資料を論文に入れるときの引用の仕方や、それらの情報を探究シートにどのように組み込むかについての解説を受けた後、探究ワークシートに新たに追加された論文シートへ各自で構成(目次)と内容を入れてゆく作業を行いました。

その後、少人数グループに分かれて探究の進捗状況や論文構成について考えていることを共有しました。メンバーたちは互いに励まし合ったり、アドバイスを送りあったりして良い刺激になったようです。

続いて、全体セッションに戻り論文の書き方のコツと留意する点について説明を受けました。よりよい論文にするためにかっこいい文章をつくる必要はなく、分かりやすい言葉を使う、主述を明確にする、一段落に一つのことを書く、文体は「である」体に統一することなど「シンプルに分かりやすく」することが大切であると分かりました。論理を展開する文章技法「パラグラフライティング」、そして量的データと質的データの記述方法についても紹介がありました。

さらに、論文のルールとして他者のデータや見解を引用する方法と参考文献リストの書き方を学びました。今日学んだ知識はこの先大学のレポートや卒論を書く際にも非常に役立つものですので、ぜひ探究部メンバーには論文執筆を通して引用の仕方にも慣れてほしいと思います。

今回は論文を書くために重要な知識やルールについて学ぶことができました。徐々に論文を書く段階に進んでいる探究部3期生にとって学びになる内容が盛り沢山だったのではないかと思います。レクチャーで習ったことや1、2期生の論文を参考にして、引き続き執筆作業を楽しみつつ頑張ってほしいです。

感想の一部を紹介します。

特に印象的だったことは、論文はシンプルに書くということです。どうしても「論文」と聞くと難しい言葉で書かなければならないというイメージがありましたが、わかりやすい言葉で1つの段落に1つの事柄を書くことで、誰でも読みやすい論文になるということがわかったので、これから本格的に論文を書くうえで、心がけていきたいと思いました。

ブレイクアウトセッションの時間に実際に作ったアンケート見せてもらえました。アンケート作る際のアドバイスを聞くことができて、とても参考になりました。

自分の今やっている調査と分析をどうやって論文にまとめていくのか全然予想がついてなかったのでとても参考になりました。私は序論もまだはっきり書けてないし、論文執筆が進むのかどうかとても不安だったのですが、論文構成を論文シートに貼っていくうちに構造が見えてきて何とかなるかな?と思ってきました。

記事執筆:板橋 未和(SophiaGEDインターン)

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