メコン塾⑨ 「東南アジアに学ぶ – 総括と展望」

メコン塾9回目(最終回)は、今まで多様な角度から東南アジア地域を学んできた総括として、東南アジアが直面する主な課題の現状を確認しながら未来の東南アジア世界について考えるセッションを行いました。

レクチャーの内容は以下の通りです。

  • 東南アジアを巡る国際関係:大国間の狭間で
  • ミャンマーの軍事クーデターから2年:国軍支配の規制事実化と内戦化
  • 南シナ海問題の現在:停滞と軍事要塞化
  • コロナ後の経済:貿易、グローバル・サプライ・チェーンと訪問者数
  • 日本と東南アジアの将来展望:持続可能な未来社会の共創へ向けて
  • ブレイクアウトセッション

東南アジアの主課題を、米中対立、ミャンマー問題、東シナ海における領有問題、コロナ後の経済という4つのトピックから振り返りました。日々変わっていく世界情勢の中で、グローバル・サプライ・チェーンの多元化・再構築が強調されていることも学びました。

そして、せかい探究部3期のメコン塾の総まとめとして東南アジアの展望と日本と東南アジアにおけるパートナーシップ強化の重要性について解説がありました。レクチャーを担当した廣里先生の体験談をもとに、探究部メンバーはこれからのキャリアや生活の中でどのように東南アジアと関わっていくことができるかを考えることができました。

レクチャーの最後にはブレイクアウトルームに分かれ、4-5人の少人数で「メコン塾の授業の内容で印象に残っていること」についてディスカッションしました。メコン塾としては最後のブレイクアウトセッションとなりました。探究部メンバーたちは「多様性」、「日本との連携」など東南アジアの課題を克服するために重要になる要素を話し合うことができたようです。高校で学んだことや自分で調べたことも含めながら考えを共有できたとのコメントもありました。

今回の授業では、メコン塾最終回としてこれまでの授業の総括と東南アジアの未来について考えました。6月から始まった3期のメコン塾では、東南アジアにフォーカスし政治・経済・教育・環境・宗教・文化など様々なトピックを扱いました。大学ベースのレクチャーを通して探究部メンバー1人1人が多様な視点を身に着けることができたのではないでしょうか。メコン塾で学んだことを今後大学や社会で活かしつつ、さらに自分の考えを深めていってほしいと思います。

探究部メンバーの感想の一部をご紹介します。

東南アジアは地理的に重要な位置にあるので、よくも悪くも大国の影響を受けやすいのだと分かりました。世界秩序について地球市民一丸となり考えることが必要だと分かりました。

回数を重ねるごとに、様々な分野に焦点を当て深く東南アジアについて知ることができて、とても良い経験になりました。今回のレクチャーでは、最後の「包摂的で強靭で持続可能な未来社会を共に創る」という言葉が印象に残りました。特に、ブレイクアウトルームでも、「包摂的(ソーシャル・インクルージョン)」をキーワードに、これからの持続可能な未来社会を構築する条件について話し合いました。この議題はとても難しかったけれど、今までメコン塾で習った実際の問題や知識を、みんなで総結集して話し合えたので、最終回に相応しいディスカッションができました。

9ヶ月前は東南アジアについて全く知りませんでした。しかし、今では東南アジアの文化や歴史から社会問題まで、さまざまなことを理解することができました。たくさんのことを学び、知識を身につけ、視野を広げることができた自分に驚きました。

今後も非常に複雑になっていく、東南アジアを含めた世界全体の国際関係への関心から、持続可能な未来社会の構築が始まっていくのではないかと考えました。メコン塾楽しかったです!

記事執筆:板橋 未和(SophiaGEDインターン)

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