せかい探究部×上智大学コラボ授業 第3回

3期生からの新企画、せかい探究部と上智大学とのコラボ授業の3回目(全4回) を12月7日(水)に実施しました!

前回(2回目)に続き、「探究コラボチャレンジ」として、せかい探究部メンバーの探究を軸としたグループごとのワークに取り組みました。大学生2-3名+高校生2-3名のチームで、せかい探究部高校生メンバーの探究を一歩前進させる1ステップ・1アクションを目指すグループワークです。

今回は、たっぷりと1時間のグループワークの時間(それでも足りなかったとの声が多く聞かれました)を設け、前回からそれぞれ考えたことなども活かしつつ、進め方や役割を意識したり、大きな探究に取り組む中での1ステップがどういうものとなり得るのかを丁寧に考えながら、大学生・高校生メンバーそれぞれが主体的に考えて取り組む姿が見られました。

チームでの時間に先駆けて、全体で探究学習や他者と共に学ぶ協同的な学びの場の基本のプロセスや考え方、複数の人が集まって話し合いを行い新しいアイデアや考えを築いていく過程のパターンを共有し、その辺りも共通理解として含めながら、たくさんの意見の交換やメンバーでの方向性を紡ぎ出す作業に取り組みました。

高校生と大学生の一対一にペアに分かれてじっくり話をする時間を作ったチーム、チームで異なる角度からの意見や多様な役割を設けて話し合いを進めたチームなど、協働作業の取り組み方にも工夫が見られます。徐々に緊張や遠慮が薄れ、リラックスした対話も出てきていました。

せかい探究部では、10ヶ月をかけてたくさん悩みながら探究を進めています。明確なゴールというものがそもそも与えられていない中でその一部となるこの機会をどう位置づけられるのか、高校生が一生懸命現在自分の中にあるものを伝えようとする姿や、大学生も真剣に考えて高校生とその探究に向きあおうとする姿勢が印象的でした。

せかい探究部メンバーの探究自体はまだまだ続きますが、「探究コラボチャレンジ」としての一区切りを目指し、1時間を使いました。

現状で高校生メンバーの頭の中にあるものを丁寧に掘り起こしながら整理してより明確な方向性を見出したチーム、一人では気づかない違う視点を合わせながらテーマを改めて見つめて軸を強化したチーム、調査の具体的な内容や考え方を共有してより充実した調査への道筋を作ったチーム、様々なコラボチャレンジが実践されました。

高校生は自分の探究や大学生に聞きたいことを言語化することや、大学生より多様な視点からのアドバイスを受けることなどから、様々な気づきを得たようです。加えて、大学生という存在からも自分達の違いや憧れも感じつつ、新鮮な場を楽しめた様子が窺えました。

また、大学生も高校生の探究活動から刺激を受けたり、個人・チームとして様々な工夫を考えながら取り組んだ学びのファシリテーションの実践を通して多くの発見があったようです。

高校生・大学生双方にとって、少し新鮮な、そしてこの先につながる学びの機会となっているといいなと思います。

今回の授業を終えたコメントの一部を紹介します。

せかい探究部高校生の感想:

今日のコラボセッションでは、より良いアンケートを作るための質問のアイデアをもらいました。違った視点から見ることでより、調査に役立つと思います。本当に良いたくさんのアイデアをもらってとてもワクワクした気持ちになりました。

インタビューについての参考になるアドバイスをたくさんいただけてよかった。インタビューする際に生かしていきたい。実際に大学生の方のレポートを見せてもらって、書くにあたり大事なことなども教えていただけたり有意義な時間だった。

自分の研究に関する疑問の解決やアドバイス等を大学生の方々から直接サポートして頂けました。インタビュー調査に関する実体験に基づいたアドバイスが非常に勉強になりました。また、大学生の方々の進め方やリーダーシップ、言われずともメモを取ってくださる姿勢など人としてといったところもたくさん学ばせて頂き刺激になりました。

大学生の感想:

情報を共有するだけでなく、共有した情報からそれについてどう思うかを議論したことでさらに内容を深めることができた。また、途中からもう一人大学生が参加し、新たな論点をだしてもらったことで更に内容に具体性が帯びてきて、論文の完成に近づいたと感じる。

課題に対して自分が分からないことは高校生に説明してもらうことで、大学生と探究の内容を共有することができると同時に、高校生が自分の知識を言語化するチャンスにもなりました。


1つの事柄について深掘りをして考えていくことの大切さを学んだ。また、今までなかなか高校生のみんながどのような活動に取り組んでいるのか知らなかった為、大学生との活動と比べると違う点があるという事も知れた。

質問してみることで高校生自身が自らさまざまなことを発見することができたと思うので自分の頭の中に残るような研究の仕方の一つとしてメンタリングはとても大切なのだなということを発見しました。

今回でチームでの「探究コラボチャレンジ」は終了となります。次回12月14日はせかい探究部×上智大学コラボ授業の最終回になり、コラボチャレンジの振り返りとその先の発展的なテーマでのディスカッションを行います。

(共同執筆:新江梨佳 せかい探究部監督/上智大特任助教 & 板橋未和 上智大3年/SophiaGEDインターン)

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