メコン塾⑦ 「東南アジアの環境問題」

メコン塾7回目は、環境問題に対するグローバルな動向を踏まえ、東南アジアの環境問題にどのように取り組むかを考えるセッションを行いました。

レクチャーの内容は以下の通りです。

-環境問題をめぐるグローバル動向

-東南アジアの環境問題:多様性と視座

-東南アジアの環境問題:事例

-ブレイクアウトセッション

まずは環境問題に対する国際的な取り組みを、SDGsやCOPを通し学びました。またテクノロジーで環境問題を解決する例として紹介された最新技術を駆使した海上・深海未来都市構想について、そのトピックを調査しているせかい探究部3期メンバーに解説してもらう場面もありました!探究部メンバーが積極的に知識を共有することで、メンバー同士でも学び合うことができました。

続いて環境問題は一つだけでなく多様であること、また経済発展とも深くかかわりがあることを学びました。そして環境を理解する一つのアプローチとして、政治的、経済的、社会的要因と環境問題との関係を研究する政治生態学(ポリティカルエコロジー)についても理解を深めました。

さらに、東南アジアの環境問題の事例としてフィリピンのボラカイ島における藻の発生、ピナツボ火山の大噴火、インドネシアの森林破壊について解説がありました。またタイではブームが去ったタピオカの原料の搾りかすでエタノールを生産する取り組みが行われているなど、食糧問題と環境のつながりも考えることができました。

レクチャーの最後にはブレイクアウトルームに分かれて授業の内容で印象に残っていることを共有しました。探究部メンバーは今まで見聞きしたこと、自分の研究、また今回新しく得た知識をもとに環境問題について考え、意見交換することができました。

今回のセッションを終えたメンバーのコメントの一部を紹介します。

環境問題は自分の将来の目標にも関わると思った。経済開発に取り組む一方、汚染量が一定を越えないようバランスを考えるのが大事だと思った。

環境問題は、経済、政治、地球など様々な分野、面、が絡んでいることを改めて知ることができた。
ウクライナとロシアの戦争が周辺国だけではなく、経済制裁などによる燃料不足で火力発電が増えるという地球にまで影響を及ぼしていることが印象に残った。戦争は戦争地域の人々にとってはもちろん生命の危機に関わってくることだが、これから先を生きる未来の私たち、人々の生命危機にも関連していることであると学んだ。

海上未来都市構想や深海未来都市構想のお話がとにかく印象的でした。実現するには問題が残ると思いますが、そのようなアイデアを考えついたこともないのでとても画期的でワクワクしました。また、環境クズネッツ曲線についてもとても興味を持ちました。具体例や転換点がどのように移動するのかについて自分なりに詳しく調べてみようと思います。

今回が年内最後のレクチャーとなりました。レクチャーでのインプットと並行して各自の研究と論文執筆を進めている探究部3期メンバーたち。2023年もワクワクを大切にたくさん学んで、考えていきましょう!

記事執筆:板橋 未和(SophiaGEDインターン)

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