3期生とのセッション。廣里先生によるメコン塾2回目は、東南アジアを概観する2回連続シリーズの後編です。
東南アジアの主要課題を、大学の概論の講義のような内容で、高校生メンバーと一緒に学び・考えました。
東南アジアについて、下記のトピックで主要な課題を取り上げました。
- 近代史と国際関係の課題
- ASEAN共同体が抱えるディレンマ
- 政治体制と民主化の行方
- 経済発展課題としての「中所得国の罠」
- 経済発展と格差問題
- 多岐に渡る環境問題
- 多民族・多文化・多宗教社会の共生
大学講義ベースの内容で、まずは東南アジアという地域や構成する国々について、歴史的背景や国際的な立ち位置などからくる特徴、経済や社会の状況、それらが絡み合って生じている可能性や課題などを、上記のような主要なトピックから捉えました。
それらを踏まえて東南アジアがどんな方向性を取り得るのかに関する示唆も廣里先生から提示され、考えるきっかけとなりました。
各自の探究テーマのヒントやきっかけにもなることも含んでいるかもしれません。



メモをとりながら参加している人、チャットで反応してくれるメンバー、ふりかえりのコメントからも、自分の知識を思い起こしたり、新しく触れるものを取り込もうとしたり、自分なりの理解を組み立てたり、それぞれたくさん頭を働かせて学んでいた様子が伺えました。
考えたことを他のメンバーと話すのも良い刺激になっていそうです。
学校での学びや自分の知識も含めて深めたり、
世界史で学習した東南アジア史より深く、対中関係や地政学的な観点から東南アジアの歴史を学べてとても面白く、授業後も1時間ほど世界史の資料集を参照しながら復習していました!
グローバリズム後退と国家の復権という部分の関連性に最初は関連性を見出せなかったけれど、グローバリズムでは国家よりも市場が重視されていたことに対して、パンデミックや米中対立、ウクライナ侵攻などを契機としてグローバル化が抑圧されることで世界秩序が弱体化し国家の復権が起こるのか?などと自分なりに考えていました。
自分の探究にも考えを巡らせたり、
中所得国の罠というのが自分の中でヒットして、探究課題にしようかなと真剣に悩み中です。元々先進国というものの概念、定義について若干の疑問を持っていたのでそれとマッチして興味を惹かれました。文献は探しやすいのか?が今ちょっと頭にあります。
他のメンバーとも考えを共有して広げたり、
毎回ディスカッションをする度に他の方の自分とは違う考え方を知れて楽しいです。
今回の話で1番興味深かったのは中所得の壁についてです。1パーセントの高所得になるために進めていかなければならないのに、労働生産性が伸びないなどという理由から成長が停滞してしまうのは難しいと思いました。
レクチャーで提示する内容を入り口として、探究部のメンバーが考えることでさらに広がっていくのはとても素敵なことだと思います。
それぞれの学びを組み立てたり掴んでいく場や機会として、どんどん活用してもらえるメコン塾・スキル塾にしていきたいと思います。
